歯科研修
5月20日21日と休診とさせていただき大阪まで歯科研修に行ってきました。
今回は歯周病治療の基本となる歯石取りや歯のクリニーニング等について2日間学んできました。
患者さんによってはもっと高度で最新の治療など難しいことを勉強してほしいと思うかもしれません。
しかし高度な歯科治療を含め全ての歯科治療の土台となるのが
歯をきれいな状態にしておくということなのです。
そもそも歯周病とはひどく簡単に言うと歯周病細菌による歯槽骨という歯を支えている骨が溶けて、
最終的には歯が抜けてしまう
骨の病気です。
歯が抜け落ちる前の症状として歯ぐきから血が出たり、膿が出たり歯ぐきが腫れたりすることもあります。
どうして歯周病が進行してしまうかと言うと一番の原因は歯に汚れがたまっているからです。
歯に汚れが溜まると歯周病菌の感染の原因となります。
歯の汚れを取ることは患者さんが毎日歯磨きを行うことです。
これは患者さん自身でしかできないことです。
一生懸命歯を磨いていてもそれでもやがて歯石が溜まっていきます。
歯石の表面は凸凹しているので歯石の上には汚れが溜まっています。
この歯石の上にについている汚れを歯磨きで取るのはとても困難です。
歯石自体も歯磨きで取ることは更に困難です。
なので歯科医院できちんと歯石取りを行うことが重要なのです。
歯石を歯科医院で取ったことが結果として
ご家庭での歯磨きを容易にする事につながると考えています。
なので、歯をしっかり磨くというあたりまえのこと、
汚れを歯に留めていないということが歯科では何よりも大切なこととなります。
今回はとても大切なこと
「歯に汚れをためない」という基礎中の基礎ですが、
もっとも重要なことを再確認という意味で復習できました。
そして衛生士さんも歯石取りを行うって大変な業務だなと日頃の診療の感謝を改めて思いました。