再生治療
今回も歯周病治療のThe Japan Institute for Advanced Dental Studies
という歯科医師研修に大阪まで行ってきました。
日本語にすると日本先進歯学科研究所というところでしょうか。
そして今回の研修は再生医療です。
本当に繊細で高度な治療なのでいかに自分の治療に落とし込めるかと思いました。
歯科での再生医療といえば歯周病によって歯槽骨が溶けてなくなったものを再生することが一般的です。
以前から歯周組織を再生させる効果がある材料は保険外でもありましたが
一年前に世界初日本発という歯周病の再生薬剤である歯周組織再生医薬品が使用可能となりました。
薬剤の使用方法なのですが飲むのでもなく塗るのでもなく
歯周外科手術を行って使用するので非常に繊細な技術が必要となります。
再生といっても何でもかんでも再生できるわけではないので、
診断としてまずは本当に患者さんに適応できる症例か見極めることが大切です。
前回・前々回と受講した歯周外科の実習は模型と実際のブタの顎骨を用いて行い
切開・剥離・掻破・骨外科・歯肉移植・縫合などみっちり復習しました。
今回の実習は実際の再生医薬品を用いて行いました。
講義もしっかり受講してとても知識が増えました。
知識を得た分、また復習したり新たに学ばないとならないことができました。
解剖学的な知識、衛生士とのチームワーク、術式、歯科器材、僕自身の技術向上。
課題は山積みで日々精進です。
知識がないのに行うことは勿論問題外ですが、
知識があっても行なわないこともまた問題で、
知識を得て、計画して、シュミレーションして
小さなケースからでもよいから実践していかないとならないと痛感しました。